心地よい庭とくらす ④基本的考え方:庭・ガーデニング・植木の造園業者紹介サイト お庭の匠 

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心地よい庭とくらす ④基本的考え方

<美しい「自然」を写す>


 私は「雑木の庭」と「雑木を使った庭」は異なるものだと思っています。 落葉樹をたくさん植えれば「雑木の庭」ができるわけではありません。 今回は雑木林の雰囲気を作り出す基本的な考え方をお伝えしたいと思います。

 自然の中では、樹木が等間隔に生えているということはまずありえません。 庭の中でも樹木を密に植える所、全く植えない空間とメリハリをつけることで、近隣の里山にも点在する雑木林の風景に近づけることができます。

 さらに、樹木の大小や幹の太さが異なるものをとり交ぜたり、一本立ちと株立ちといった変化をつけたりするとより自然な感じになります。

 また、山の中を散策すると気づかされますが、天に向かって真っすぐに立っている木はほとんどありません。何らかの理由でどちらかに傾いています。 庭の中でもその「理由」を作って木々に動きをつけると面白い雰囲気が出てきますし、それぞれの木が周りとの関連性を持つように植えると、庭全体が自然に近づいていきます。例えば、大きな木のそばに植える木は、その木から離れていく方向に少し傾けてやる。 すると「少しでも日当たりの良い方向を求めて頑張って成長したんだな・・・」と、そんな物語を想像することができます。

 ひと昔前の日本庭園の多くは一つの方向から眺める庭でしたが、美しい自然を写すという視点でつくられた「雑木の庭」は、360度どの方向からでも楽しむことができる庭なのです。

久富作庭事務所  久富正哉  (宮崎県)

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