心地よい庭とくらす ⑯下草 (下):庭・ガーデニング・植木の造園業者紹介サイト お庭の匠 

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心地よい庭とくらす ⑯下草 (下)

<散策の足元花で彩り>



 初夏、ピンクの小花がらせん状に咲き上がっていくネジバナ。何度見ても不思議な咲き方です。淡い紫の花を付けるギボウシ。新しい品種が輸入されて、葉の色が随分豊富になったので、庭の雰囲気に合うものを選んでください。ヤブランのすっと伸びた濃い緑の葉と、小さな薄紫の花は、夏の庭に涼しさを呼びます。

 暑さが収まる頃咲き始めるホトトギス。タイワン系のものより、やや色が薄い在来種の方が、株の広がりが遅く、他の下草とのバランスを崩しません。同じ頃、川の土手やあぜ道などでよく見かけるヨメナや、初冬まで白い花を付けるノギクを庭に植えると、野趣を感じさせます。ノギクは木陰でも育ちますが、ヨメナは日当たりが良い場所に植えてください。

 これまで紹介した下草は、地面を覆うタマリュウなどの中でも、丈夫に育ちますが、落ち葉やコケの中でないと育ちにくい、繊細な下草もあります。鐘形で網目模様が入ったクリームの花を付けるバイモ。白い地味な小花ですが、名前がおしゃれなヒトリシズカやフタリシズカ。白い糸くずでできたブラシのようなシライトソウなど、楚々(そそ)とした姿は、雑木によく似合います。

 最近では山野草も手に入りやすくなりましたが、名前に蝦夷(えぞ)とか深山(みやま)が付くものは、南国宮崎の気候ではうまく育たないので、避けた方がよさそうです。

 下草は、時季がくればひっそりと芽を出し、豊かな彩りの花を咲かせ、散策する足元で季節を教えてくれます。



久富作庭事務所  久富正哉  宮崎県




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