心地よい庭とくらす ⑱夏の庭
<水やり量と時間注意>
夏真っ盛り、晴天が続くと庭木の水やりが大変ですが、コツを少し。
遠くの植物に水をやる時、ノズルをジェットにして、棒状に水をとばしがちですが、勢いが良すぎると、低木や下草の根がむき出しになってしまうので、注意が必要です。シャワーにした時も、葉や地面が少しだと、すぐに蒸散してしまい、ほとんど効果がありません。特に作ってすぐの庭は、移植の際に切った根が、まだしっかり伸びていないので、涼しい時に時間をかけて、たっぷりやってください。
数年たった庭でも、一度地面が乾いてしまうとちょっと厄介です。少々の水では回復しませんし一気にやろうとすると、水が表面を流れるばかりで、なかなか地中まで染み込みません。ホームセンターには、家庭用のホースに接続できる、簡易スプリンクラーもあるので試してみてください。
工事中は、根元に土手を作って水鉢にしますが、普通のホースで手軽にできる方法があります。ごくわずかな水量に調節したホースの先を、木の根元に置くだけです。中低木なら数時間、高木でも半日から1日で十分です。水はけの悪い場所では、根腐れが心配なので、時間を調節してください。
夏場、もう一つ厄介なのがやぶ蚊。我が家では庭を楽しむ時、周囲に蚊取り線香を3個ほど置いて撃退しています。線香の穴に長めの竹串を入れて土に刺せば、風向きに合わせてどこでも移動できて便利です。
暑さに負けず、蚊にも負けず、夏の庭を楽しんでください。
久富作庭事務所 久富正哉 (宮崎県)
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