日本庭園を世界中に:庭・ガーデニング・植木の造園業者紹介サイト お庭の匠 

お庭の匠一覧へ
ギャラリー一覧へ
トップ >> お庭造りの豆知識 >>日本庭園を世界中に
 

日本庭園を世界中に

東京世田谷の造園業 「小杉造園」の記事をアップします。


小杉造園は、海外で日本庭園の庭づくりに取り組む。

技術や語学を磨いた職人を現地に送り込み、設計から原料の調達、施工まで一気通貫で手掛ける。

滝や石灯籠など日本庭園の様式を守りながら手入れを簡単にしたのが特徴。

政府関係者や富裕層から注文を受け、施工実績は約10施設にのぼる。

「植木屋さん」が日本文化の発信者となっている。

日本人の職人がいなくてもメンテナンスができるのが強み。

アゼルバイジャンを始め、バーレーンやキューバなど世界中で日本庭園をつくる。

日本庭園の様式を保ちながら、日本人の職人がいなくてもメンテナンスが出来るのが強み。

「わびさびは無いが、その国の文化との融合を重視している」と小杉社長は話す。

工事は日本から職人を5~10人派遣し、現地の作業員と協力して進めるが、慣れない外国での作庭は苦労が多い。

鳥居などの建設物は部材を日本から輸出して現地で組み立てるが、植木などの樹木は日本の検疫が厳しく、

ドイツなどから調達する。庭石は現地の川へ行き、適当な岩石から探すことから始める。

現地の作業員と円滑に仕事を進めるには言語や文化の壁を乗り越えるコミュニケーション能力が必要だ。

毎年4月に職人50人を新興国を中心に1週間程度の海外研修に出し、海外でも働ける力を鍛えている。

海外事業に力を入れる理由に国内市場の縮小がある。

かつては家の主人と植木職人が末永く付き合う人間関係で仕事を受けていたが、

近年は相続税対策で大きな庭のある一戸建てが減少。

一方で大型マンションの庭の改修や管理の仕事が増えたが、大手ゼネコンの下請けでは職人の報酬が少なくなる。

職人の地位向上のため、目を付けたのが海外だった。

海外で仕事を受けるには高い技術を示す必要がある。

1999年から世界各国の技術者が競う「技能オリンピック国際大会」への参加を開始。

2003年には自社研修所を静岡県熱海市に設けた。

職人は泊まり込みで技術を磨き、07年の国際大会で強豪の欧州勢を抑えて金メダルを獲得。

「KOSUGI」の技術力は世界に広まった。

転機はアルゼバイジャン政府関係者からの一本の電話。

都市公園内に世界各国の庭園をつくるので、

金メダルを取った小杉造園に日本庭園を手掛けてほしいという依頼だった。

当初は指導のみのつもりだったが工事が遅々として進まなかったため

小杉社長自ら現地に乗り込み作業にあたった。

09年に2,600㎡の巨大庭園が完成した。

アリエフ大統領は両国の文化を取り入れた庭園を深く気に入った。

これを聞いた各国の政府関係者や富裕層からの注文が増え、

現在は国内の仕事が少ない2~4月に年3件のペースで海外の仕事を受けている。

熱海研修所では海外からの研修生を受け入れる。

毎年20名の研修生が作庭技術を身につけるだけでなく、和食や温泉など日本文化に親しんで母国に帰る。

小杉社長自身も海外を渡り歩き、大学などで日本庭園文化の講演をしている。

訪日外国人客が過去最高を更新する中、日本庭園への注目が高まっている。

外国人が関心のある日本の物事で「庭園」は「食事」「旅行」「温泉」に次ぐ4位に入った。

小杉社長は「庭園を通じて日本文化を広めていきたい」と意気込む。      日経新聞記事より

ページトップ