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さめこめ!鮫島産業女社長のブログ

2013/05/14再会

死生観を持たざるおえない年齢に近づくと

若かりし頃が懐かしく思えるからだろうか

偶然の再会いをきっかけに

大学サークルの同期生会を結成し開催するまでに

時間はかからなかった。

 

同期生16名のうち連絡がとれた者が11名

あっという間に開催日が決まり

北は青森、岩手

南は徳島、鹿児島

関東在住を含めて

東京に10名が集結した。

 

 

たくさんのそれぞれの過去を共有するには

あまりに少ない時間

しかし互いを理解するまでには

余るほどの多くの時間が

静かに流れた。

 

顔も姿も年齢を重ねただけの変化に

すぐには名前と一致しないが

5分も経たぬうちに18歳で出会った頃の顔が

重なり合った。

 

 

そこには 10通りの人生があった。

 
夫の愛に支えられながら大病による死の恐怖を克服し

「生きることの素晴らしさを教えてくれた」勇気ある者。

 

障害のある子どもを持つ親となり

子どもから「覚悟と勇気と感謝を学んだ」と愛情深く語る者。

 

処理しきれぬほどの教育問題で頭を抱えつつも

それでも「教壇という現場が好きだ」というベテラン小学校教師。

 

早期退職によって激減した年賀状がこの再会によって増えることがうれしいと

「寂しさと愛おしさを素直に表現する」者。

 

サークル仲間だった夫との死別後事業を維持し、子へ継承した今

ようやく「誇らしげに亡き夫を自慢できるようになった」者。

 

やんちゃな子ども3人を女手ひとりで立派に育て上げ

その苦労を微塵にも感じさせないばかりか益々美しくなって「自身の人生を謳歌している」者。

 

サラリーマンをしながら退職後の仕事の準備を着々と進め経済的にゆとりある中

退職後には昔から夢だった「バックパッカーをする計画をもつ」者。

 

老舗割烹旅館のボンボンに生まれ育ち今も変わらず不思議な趣を醸し出し

時折笑顔からのぞかせる欠けた歯で「周囲の人に癒しを提供してしまう」者。

 

仕事よりも飲み会の方が忙しいだろうと思わせて

実はボランティア活動のための準備に時間を費やし「妻との時間も大切にしている」優しい者。

 

今回、皆を集めるために労力を惜しまずさりとて控えめな立ち位置をキープし

人知れず「徳」を発揮してくれた「誰よりも映画と妻を愛する」感性豊かな者。

 

 

皆、別々の人生を歩み

今日までそれぞれが係わってきた人々によって

成長し大人になっていた。

 

 

「幸福とは、縁ある人々との人間関係を噛みしめて

それを深く味わうところに生ずる感謝の念に他なるまい。」

( 森信三) 



縁があればこその再会

この再会から一歩を踏み出し

共に新たな成長へと向かっていきたいと思う。

 

 願わくば 

活動の集大成であった自主制作映画を皆と一緒に観てみたい。

あのフィルムは今でも残っているだろうか。

いつ倒壊してもおかしくなかったあの「映画研究サークル」の部室は

今どうなっているのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

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