2017/08/12東京人と大阪人
九州の宮崎県と鹿児島県で商売をしているが
取引先の営業マン達は、東京と大阪からもやってくる。
彼らの言葉や声の出し方、態度やしぐさや、駆け引きの仕方には
それぞれ地域の特徴がある。
当然、彼らが訪問する先の社長さん達も
地域によって違いがあるはずだ。
彼ら営業マンはどう対応しているのだろうか?
矢野新一氏の
「都道府県別人気不人気ビジネスの法則」が
特徴をよくつかんでいて面白いので紹介したい。
〇東京人の場合
・一生懸命に取り組めば心意気に感じてくれる。
・情にもろい義理人情型が多い。
・話は単刀直入に、妙な駆け引きはマイナス。
・役人的気質があり、表面上のことや過去の実績にこだわるところがあるので
新規の取引の場合は、コネを使ったり会社の説明をしっかりすること。
・差別化(他社との違い)をアピールするとよい。
・彼らは頭で考えてから動くから、論理的に説明するとよい。
・アポなし訪問はよほど信頼関係が出来るまでは
「何しに来た」と思われるので避けた方が良い。
〇大阪人の場合
・利に聡(さと)く、小回りも利き、粘りもある。
・とにかく金に細かいから、付き合うのは大変。
・「考えときまひょ。」などという曖昧表現が多い。
・駆け引きを楽しむ傾向にあるので、商談に時間がかかる。
・「オモロイやっちゃ。」と思われれば、
一緒になって考えてくれることも多い。
・失敗談も効果的。
・「で、なんぼ?」ときたら、ボケとつっこみで対応するのがベター。
・東京に対抗意識があるので「東京では〇〇〇です。」という言葉は禁句。
・アポなし訪問は効果がある。
先月、大阪企業の経営報告会に呼ばれ行ってきた。
懇親会でのスピーチにその違いを実感した。
社長の挨拶は
「自虐的ひとりボケツッコミ」スピーチで
招待された取引先の支店長挨拶は
ほめちぎりスピーチならぬ、こきおろしスピーチ。
なのに場内大爆笑。
東京なら後で左遷になりかねないから注意が必要だ。
余談だがもうひとつ
帰りの梅田駅近辺でのこと。
信号が青に変わりそうな横断歩道を目指した際
低い階段に気づかず段を踏み外し
前のめり状態のまま、横断歩道へ突進してしまった。
タイミングよく青に変わったので事故を避けられたが
勢い余って歩道の真ん中あたりまでトットットッと
つんのめり、向かってきた小さい大阪のおっちゃんが
巨体の私を受け止めてようと歩道の真ん中で両手を広げて待ち構えてくれていた。
寸前のところで抱きしめられずに済んだが
二人で大笑いした。
東京で同じことが起こったらどうだろう。
きっと
蜘蛛の子散らすように誰もいなくなり
私は横断歩道のど真ん中で
スライディング状態になっていただろう。
大阪人は
懐に飛び込めば受け止めてくれるのだ。
ところで
我々九州人はどう見られているのだろうか?
取引先が「福岡人」の場合についても書いてあった。
福岡は3つの地域に分かれて特徴があるようだ。
〇筑前は
・概して商売には不熱心。
・感情で動く人が多いから人間関係が重要。
・気心を知るには顧客と一緒に遊ぶこと。
〇豊前は
・信頼されるまで時間がかかる。
・腰を落ち着けて「顔」のビジネスをすること。
・プライドが高いので上手におだてることも必要。
〇筑後は
・計算高いうえに口先だけのリップサービスが多いから
言うことを真に受けてひどい目にあう危険がある。
・クレームをつけて支払を延ばそうとしたり値引きを迫る輩もいる。
・安いと平気で鞍替えすることも多く油断は禁物。
九州人の代表にしたくないコメントである。
ここで声を大にして言いたい!
我々、鹿児島人と宮崎人は違いますから。
楽天的で温和で素朴、お人よし、正直で真面目、穏やかで思いやりのある、
宮崎人。
不愛想で、照れ屋の中に不言実行を善とし、地道で真面目、義理人情に厚い、
鹿児島人。
我々には
ややこしい駆け引きは不要です。
素のままで向き合い、発展性のあるビジネスの為に
安くしてくれるだけで良いです。
明日からお盆休みです。
夏の後半に向けて体力を温存し
17日から元気にがんばりますので
宜しくお願いします。
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