2020/11/30油断大敵
コロナの第三波が勢いを増してきた。
「油断大敵」とは
たいしたことはないだろうと油断すると思わぬ失敗を招くという事から
気のゆるみを戒めた言葉だが、
「油断」の意味を調べてみると、語源は諸説あるようで、
その中の、お釈迦様の説法「大般涅槃経(ダイハツネハンギョウ)」にある説が
なるほどと思える。
「昔、印度の王が、臣下を試そうとして、
鉢に一杯の油を入れたものを持たせ、もし油をこぼしたら命を断つと言明した。」
つまり仏教では、昔から灯明(とうみょう)の油は命の灯火(ともしび)の喩(たと)えにされ、
その灯明の油を断つことは、「僧侶が修行を断念することより重い」とされていたので、
油がそれ程に大切なものだということをこの話に置き換え「油断」という言葉となったそうだ。
そういえば子供の頃に、
「油断大敵、火がぼうぼう」と口にしていた記憶があるが、
この慣用句の意味を
「油断していると火事になって火がボウボウと燃え広がってしまうために気を緩めてはいけない。」
と解釈していたが、実際は、
「油断大敵火が亡々」と書き、
「火を灯している時に油が切れると火も消えてしまうために気を抜いてはいけない。」
という意味だということを、「油断」を調べていて知ることとなった。
テレビで日本医師会会長が、感染拡大地域への移動自粛を国民に要請している会見を観た。
コロナが長期化する中、医療崩壊を防ぐためには一人一人が感染防止に向けて取り組むことが極めて重要だと呼びかけ
「コロナを甘く見ないでほしい」と真剣な眼差しで強く訴えていた。
もはや
「油断するな」の域ではない。
「甘く見るな」である。
これから益々寒くなり空気が乾燥しコロナの思うツボだ。
真剣にしっかり対処しこの冬を乗り切ろう。
ナメたらいかんぜよ!
ナメたらいかんぜよ!
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