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さめこめ!鮫島産業女社長のブログ

2012/03/21指導者の言葉

数年前

ハワイ島のマウナケア山の途中にある

「オニヅカ・ビジターセンター」

へ行った。

 

スペースシャトル・チャレンジャー号の爆発事故で殉職された

日系アメリカ人初のアメリカ航空宇宙局(NASA)

宇宙飛行士エリソン・ジョージ・オニヅカさん

の記念館である。

 

 

1986年1月28日

テレビニュースで

チャレンジャー号の打ち上げ直後の大爆発を観て

何が起きたのかを瞬時に理解できなかったことを

思い出す。

 

 

 

その後、縁あって

スペースシャトル・ディスカバリー号の打ち上げ(山崎直子宇宙飛行士)を

観に行く機会に恵まれた。

 

打ち上げ成功を目の当たりに見ることが出来た時

安堵感を覚えるとともに

オニヅカ飛行士の魂に

ぐっと近づいた気がした。

 

 

26年前に起きたあの突然の悲劇は

アメリカ国民ならず世界中の人々の心を震撼させた。

 

そのわずか数時間後に

この国のリーダー(ロナルド・レーガン)はこんな演説をしていた。

 

彼は子供たちに

 

 「理解しがたいかもしれないが、

このような悲しい出来事が起こることも

あるのです。」

 

 と語りかけ

 

 「全ては探求と発見のプロセスなのです。

全ては人類の地平を拓く(ひらく)プロセスなのです。

未来は臆病の側ではなく

勇気の側に立つものです。

チャレンジャーの乗組員は

我々を未来に導いており

我々は彼らのあとを追うために

これからも宇宙の挑戦を続けていくのです。」

 

と訴えた。

 

 

この瞬間

アメリカ国民の迷いが消え

失いかけていた自信に

光が灯り始めた。

 

指導者が悲劇の中で瞬時に見せつけた

力であった。

 

 

 

日本は

震災から1年がたった。

 

この国の指導者が

震災直後に

茫然自失の国民の目をしっかり見つめ

自らの信念を明確にし

危機克服への方向性を示し

また、国民自身が示すべき姿勢を語っていれば

 

今だに手つかずに山積している問題は

 

「悲劇」ではなく

「生きる証」であり

「生きる課題」であり

「未来へ進む試練」なのだ

 

ということを

しっかり受け止められたかもしれない。

 

 

あらゆる事態を打開し

統治する責任を負う政治指導者

 

その言葉は

なんと重いのだろうか。

 

 

 

 

 

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