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なんでんかんでん

2013/06/23母の事

先月5月20日に90歳で主人の母が逝きました。

私にとっては姑です。

スープの冷めない距離に住んで40年。
たくさんの事を教えてもらい、見守ってもらいました。

母は大切な息子を2人も亡くし、今から20年前に夫にも先立たれています。
母は9歳の時に母親を亡くし祖母に育てられた人です。

苦労人であるがゆえの厳しさと寛大さを持ち合わせた母でした。

その母が
今年の1月に体調を崩し
5月に大樹が枯れるが如く逝きました。

母の入院中
仕事帰りに病院に立ち寄り
母と話すことが私の日課になっていきました。

体調の良い日悪い日の繰り返しで少づつ弱っていく母の姿をみて
私達も覚悟しながらの日々でした。


亡くなった息子の1人は私の主人です。

主人は次男で、長男も亡くなっています。
それぞれに2人と4人の幼い子供たちがいましたが、母は悲しみに打ちひしがれながらも
孫たちを見守り続けることを生きがいに生きていきました。

最期の時には15人の孫と15人の曾孫達みんなに見守られ
まるで眠るようでした。

「私は何もできない能なしよ。」が口癖でしたが
私たちは母の偉大さを知っています。

皆に料理を振る舞い、
孫に手編みのセーターをプレゼントし、
それぞれの孫たちと思い出をつくり、
「大好きなおばあちゃん!」と云わせるその手腕には
ただただ脱帽です。


最後にやっと動く手を拝むように胸の前に持っていき
声にならない声で 「ありがとう」 とささやいて
5日後に亡くなりました。

私たちの胸に空いた大きな穴はすぐには塞がりそうもありません。

私達こそ「ありがとう」と伝えたい思いでいっぱいなのです。



㈱鮫島産業  本社   河島 





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